特集 助産婦たちの勉強会
「切迫流産妊婦の看護研究グループ」—妊婦の心理的危機を援助する実践的な研究活動
日隈 ふみ子
1
1藍野学院短大看護学科
pp.54-56
発行日 1997年1月25日
Published Date 1997/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901629
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研究グループのメンバーとの出会い
私たちの研究グループのメンバーとの出会いは,1990年に神戸で開催された日本助産学会第3回ワークショップにおいてでした。このワークショップは,学術振興の一環として,会員の研究能力と妊産婦ケアの質の向上を目的に研究に関心のある人たちのために開かれているものでした。
いくつかのテーマの中から新道幸恵先生がコーディネーターである「危機状況にある母子及び家族の援助」のテーマを選んだ人が20人近くいました。テーマはともかく,新道先生のお話が聴けると思って選択したのは私だけではなかったことでしょう。しかし,あまりにも人数が多いため,このテーマをより具体化させた結果,「マタニティ・ブルー」と「切迫流産」の2つのテーマが挙がり,それぞれどちらかのテーマを選ぶことになりました。後者のテーマに集まった人々がこの研究グループの始まりです。
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