特集 1か月健診までの赤ちゃんの成長と生活
新生児訪問で学んだこと—大学病院からの1か月ケア
砥石 和子
1
,
福井 トシ子
1
,
中村 恵子
2
1杏林大学医学部付属病院産婦人科病棟・NICU
2杏林大学医学部付属病院看護部
pp.820-825
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901570
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当杏林大学医学部付属病院産婦人科病棟では,妊産褥婦の継続したケアの提供を目指し,病棟の助産婦が外来へ出向して妊婦の保健指導を行なっている。また,妊娠中から受け持ち体制をとり,受け持ち助産婦が分娩介助や産褥のケアも行なっている。退院後も受け持ち助産婦が母乳相談室で,乳房ケアを中心に母子の継続ケアを行なっているが,これらの継続ケアの評価を行なえていない。また,母乳相談室を訪れない母子と,その家族の最もケアを必要とする産後1か月の家庭での状況は不明確で,援助空白期間を埋める手立てを持っていない。
さらには,母乳相談室へ来室した母子への援助は,乳房ケアに関することが主となっている。電話相談内容1)をみても,退院後の母子とその家族の生活の支援は,不十分であることを認識していた。
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