特集 周産期からの児童虐待予防
新生児訪問で虐待予防を
平林 照美
1
,
千原 敏子
1
,
庄司 玲子
1
,
川井 妙
1
,
矢田 絵美
1
,
芝 恵美
1
,
山田 和子
2
1和歌山県海南市保健福祉部子育て推進課
2和歌山県立医科大学保健看護学部
pp.818-821
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100199
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現在,母と子は,以前に比べ,核家族化がすすみ,周りに気軽に相談する先輩や援助者がいない「母子密室」で育児が行われている状況にある。また,母親は子どもがいるために外出がしにくく,ストレスが発散できずに,ストレスを抱えながら育児を行っている状況にある。
このような状況のなかで,海南市にも,虐待あるいは疑われるケースが発生し,本市では育児経験のない第1子の母親を対象に,新生児期に母子の健康状態の把握と育児不安の軽減を目的に全数訪問を行っている。母親に早期に面接することにより,気分転換や外出できる場所を紹介するなど,初めての子育ての支援充実を目的に,1998年度から訪問を実施している。
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