特集 難産のとらえ方と対応
分娩進行からみた難産—フリードマン曲線は役立つか
橋本 武次
1
1公立葛南病院産婦人科
pp.362-367
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901466
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はじめに
今回の特集テーマ「難産」は,誰しもが望む「安産」でない分娩のすべてを含むと考えられる。また今日では,すべての出産に「母児の安全」と産後に「幸せな満足感」の得られることが期待されている。言葉を替えていえば,母児の安全は当然の常識であり,安産は妊婦の権利とさえ認識されている。この両者の基本にはかなり共通している部分がある。つまり,最新の高度な医療サービスと精神的支援提供との両面で完壁さが要求されているということになる。
本稿では,分娩進行の指標として用いられているフリードマン曲線を中心にパルトグラムを取り上げ,これを分娩の進行に応じた看護計画の作成にあたり,どのように活用するかを述べる。
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