特集 難産のとらえ方と対応
仙骨形態・骨産道と分娩進行
進 純郎
1
1日本医科大学産婦人科学
pp.368-371
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901467
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はじめに
骨産道には入口部,濶部,峡部,出口部があり,仙骨形態にもさまざまなものがある。胎児が分娩に際して通過する通過管がこのように骨で囲まれているのはなぜであろうか。もしも産道が軟部組織だけでできていて,赤ちゃんがぽろりと産まれてしまえばずいぶんお産は楽だろうになあと思うのは,浅学非才な筆者だけであろうか。
この骨産道が分娩進行に際して,難産の原因になるか否か,考えてみよう。
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