特集 切迫早産長期入院妊婦の看護
切迫早産妊婦の初期—中期看護計画
アセスメント・データベースの早期活用で効果的な看護を
細川 喜美子
1
,
佐々木 志麻
1
,
脇元 由香子
1
,
末次 正子
1
1京都市立病院産科病棟
pp.465-470
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901260
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はじめに
京都市立病院産科病棟の看護スタッフは,社会的,心理的,身体的な情報を十分に把握して母と子をもっと全体的に捉えた看護を提供したいと考えるようになった。看護の内容とレベルをなるべく同じ水準に保つため安静度を定め(表1),1987年からは周産期における看護診断,基本看護計画パターン約73項目をコンピュータに入力して活用するようにした(表2)。コンピュータの活用により①看護診断・看護計画立案の時間的短縮,②緊急時にすぐ対応できる,③ベッドサイドケアの充実,④助産婦・看護婦が統一した看護ケアが提供できる,⑤看護診断・看護計画を明確にすることにより個別的な看護計画が展開できるといった改善結果を得ている。
過日,切迫早産で母体搬送され,長期入院治療後,分娩に至った妊産婦を看護したが,今回,切迫早産の初期看護計画の再検討を行ない,アセスメント・データベースの活用を試みたので報告し,皆さまのご意見をいただきたいと思う。
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