特集 新しい時代を見すえた分娩実習
ACNMコア・コンペテンシーズの示唆するもの
松本 八重子
1
1東京都立医療技術短期大学母性看護学
pp.183-189
発行日 1995年3月25日
Published Date 1995/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901203
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はじめに
助産婦教育における分娩実習は必修の内容として位置づけられてきた。
わが国で初めて産婆(助産婦)について規定した「医制」[1874(明治7)年,第50条]では,「産婆は産科医より出す所の実験証書産科医の眼前にて平産10人難産2人を取り扱いたるものを所持するものを検し免状を与う」(要約・現代仮名づかい,筆者)としている。正常分娩10件,難産2件の実地経験が免許を受けるための検定の前提になっていたことがわかる。また,保健婦助産婦看護婦法制定までは,助産婦免許試験に実地試験が課されていた。
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