特集 救急搬送とケア
「母子分離」の看護
平山 美子
1
,
西村 淑江
1
1聖隷浜松病院新生児未熟児センター
pp.116-121
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901187
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はじめに
聖隷浜松病院新生児未熟児センター(以下NICUと略す)は,静岡県西部地区の新生児未熟児医療を担っているため,院内だけでなく周辺の病院,産婦人科医院,助産院,県西部地域外(県中部,愛知県)などからも入院要請がある。院内分娩件数は年間平均1600件であり,NICUには平均260件の入院がある。トランスポート出動件数は年間平均225件であり,当院への入院は130件あまりになる。
NICUの定床44床中,長期入院となる子どもたちは重症仮死や染色体異常,抜管困難症などの児であり,常時7〜8名が在室している。これらの児は入院が2〜3年に及ぶこともある。このように私たちNICUの看護婦は,年間390件近い入院を受け入れ,ハイリスク児の救急ケアをするとともに,長期入院児に対しては愛情豊かに育むケアが要求されている。そのため看護婦・看護助手合わせて60名のスタッフを置き,チーム・ナーシング制とプライマリ・ナーシング制を併用して看護にあたっている。
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