特別記事
行政で働く助産婦・2—[座談会]地域に助産婦がいると適切なサービスが提供できる
佐藤 さえ子
1
,
後藤 敬子
1
,
北脇 益子
1
,
村上 幸子
1
,
後藤 佳子
1
1山形県八幡町役場保健福祉課
pp.902-907
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901137
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●保健婦たちの希望で病院から移動
本誌 町の行政助産婦として後藤さんが赴任するにあたっては,保健婦の皆さんの働きかけが大きかったと伺っていますが,そうした経緯などからお話しくださいますか。
佐藤 この保健センターも,また他の行政関係もそうでしょうが,保健事業では老人保健に力を入れる傾向にあると思われます。そこで,新生児訪問指導など,特に赤ちゃんに対しての個別の対応が弱くなっているということをスタッフ全員が感じていました。八幡町としては保健事業にもっと力を入れたいという思いがあったのですが,なるべく町の人件費は増やしたくなかったので,当初は准看護婦か看護婦の方を増員したいと打診があったんです。しかし,わたしたちとしては,母子関係の事業を充実させたいと思い,できれば助産婦さんを増員して欲しいと希望しました。
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