特別記事
行政で働く助産婦・1—町の人々とスタッフから求められる助産婦を目指して
後藤 敬子
1
1山形県八幡町役場保健福祉課
pp.896-901
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901136
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町立八幡病院の看護婦から町の助産婦へ
私の勤務する八幡町の保健センターは,山形県の西北部,日本海に面した庄内平野の東北部に位置し,出羽富士と呼ばれる鳥海山の南山麓に開かれた町です。人口は約8000人,年間の出生数はわずか80人弱となりました。高齢化や過疎化の問題を抱えてはいるものの,住む人々は人情味あふれ,たくさんの緑と自然環境に恵まれた,水や米の美味しいところです。
小さな町ですが,町立八幡病院をはじめ,特別養護老人ホーム,在宅介護支援センター,デイサービスセンター,訪問看護ステーション,そして保健センターを有し,町内で連携がとれているのも特徴の1つです。その保健センターの中に保健福祉課があります。福祉係,国保係,保健衛生係と課は3つに区分され,豊かな人間性を持つ女性の課長を筆頭に計14人のスタッフがいます。保健衛生係は係長,主事,栄養士が各1人と保健婦か3人,そして助産婦の私が加わり7人になりました。
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