私の分娩体験記
人間が人間を産むための豊かなお産を求めて
岸田 美智子
pp.785-787
発行日 1994年9月25日
Published Date 1994/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901102
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2人目の妊娠,でも産むところかない
1993年2月,私は2人目の妊娠を確認した。妊娠5週目だった。喜びの気持ちと胸ふくらむ思いをしばし味わった後,どこで産もうかと考えた。
私は以前,分娩件数が月に10件あまりという総合病院で,4年ほど助産婦として勤務していた。現在2歳2か月になる長男は,そこで出産した。その時は,職場であったため,①分娩誘発したくない,②分娩第一期はできるだけ夫と2人で過ごしたい,といった希望を聞き入れてもらい,無事出産できた。今はその長男から,子育ての楽しさを教えてもらいながら,母親業をしているのだが,今回は自分の希望がかなえられるというわけにはいかないのではないかと思った。
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