MEDICAL SCOPE
超音波断層法の経腟法と経腹法の使い分け
島田 信宏
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.700
発行日 1994年8月25日
Published Date 1994/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901088
- 有料閲覧
- 文献概要
「もう私たちは超音波断層法なしでは産科の周産期医療はできません」と言っても決して過言ではないでしょう。それほどまでに超音波断層診断は周産期医療で普及し,それなりの効果をあげてきました。電子スキャンとなって,この超音波断層法も一段と進歩しましたが,今日では,経腹的方法というおなかの上からみる方法と,経腟的方法といわれる腟内にプローブを入れてみる方法の2種類があることは皆さんもよくご存知のことでしょう。
経腟法の超音波断層診断を用いるのは,主に妊娠初期から中期にかけてですが,しかしながら,妊娠初期でも経腹的方法はよく用いられます。一体どのようにしてこの2種類の方法を妊娠初期の診断に使い分ければよいのでしょうか。それとも,使う人の好みでどっちを使ってもよいのでしょうか。そんな使い分けの問題についてお話します。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.