今月の臨床 産科外来検診マニュアル
妊娠初期
3.経腟超音波
高柳 真
1
Makoto Takayanagi
1
1香川県立津田病院産婦人科
pp.462-464
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901258
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
超音波診断法は一般に産婦人科領域に応用され始めてから約20数年が経過した。
1978年頃から電子スキャンが導入され胎児の運動,胎児心拍動が直接観察できるようになり,現在ではほとんどの産婦人科施設で使われるようになった。また1986年頃から経腟超音波診断用の経腟プローブが開発され,画像が著しく改善され,妊娠初期の胎芽,胎児の発育,流産,奇形,子宮外妊娠,頸管無力症など異常妊娠のスクリーニング,不妊症領域では卵胞発育のモニタリング,子宮内膜の変化などが容易に観察でき,IVF-ET時の採卵が経腹壁採卵に比べてきわめて容易になった。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.