特集 助産婦外来
個室での助産婦外来を実施—津軽保健生活協同組合健生病院の助産婦外来
白浜 奈々子
1
1津軽保健生活協同組合健生病院
pp.118-124
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900742
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はじめに
半月ほど前,外来に「助産婦さんいますか」という電話が入った。助産婦の私が電話に出ると,「そちらではラマーズ法はやっていますか,会陰切開を行ないますか,立ち合い分娩はできますか」と質問してきた。応答をしながら,この人は助産婦の独自性と主体性を認識してくれているのだ,病院に求められているのは医師だけではない,我々助産婦も共に求められているのだと実感でき,うれしくなった。
施設内の助産婦外来が徐々に紹介されるようになって10年余が経った1,2)。助産婦外来は,古典的な助産技術と医師の介助に甘んじてしまっていた施設内助産婦を覚醒させ,助産婦業務の確立のための大きな足がかりとなっている。こうした努力が,一般にも少しずつ認められてきたのではなかろうか。
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