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なし崩しに普及していく代理母出産
根本 悦子
1
1出会いの医療をつくる会
pp.6-7
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900721
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医学的には可能だが倫理的に問題
代理母出産の是非を検討していた日本不妊学会(理事長=飯塚理八・慶応大学名誉教授)は,理事会(1992年11月)で,「医学的適応と社会的,倫理的妥当性との間に認識の差がある」として,代理母出産に対して否定的な見解をまとめた(11/6朝日)。
見解では,医学的には代理母出産は実施可能としながらも,実施するには,①代理母の医学的リスクや,社会的・心理的問題点の議論が必要,②法的解釈にさまざまな意見があり,集約されていない,③第三者による金銭の授受が介在してしまう可能性がある,などの問題点を指摘している。
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