私の提言
助産学を学問として成熟させるためには
大関 信子
pp.62-64
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900729
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はじめに
看護婦不足が叫ばれて久しい。その対応策の1つとして4年制の看護大学が設立されるようになった。私が受験した20年前は,4年制看護大学(学部・学科)は1校であったが,現在では11校になり,兵庫県でも1996(平成8)年に開校をめざし準備中とのことで,今後もますます増設されることと思う。
しかし,大学を増設することで看護婦不足の問題は解決するのだろうか。1992(平成4)年3月29日付の朝日新聞投書欄で大卒の元看護婦が指摘している。「大卒でも高度な医療機械から患者のお下(しも)の世話までしなければならない。看護婦の社会的地位が低いので仕事に誇りが持てない。大学院も非常に少ないので大卒の看護婦は病院には残らない」と言っている。
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