MEDICAL SCOPE
オキシトシン・アンタゴニスト
島田 信宏
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.976
発行日 1992年11月25日
Published Date 1992/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900696
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先月につづいて早産のお話です。陣痛をおこすホルモンは,もう皆さんはよくご存知のとおり,下垂体から分泌されるオキシトシンと卵膜などから分泌されるプロスタグランジンです。この両者が一緒になって子宮収縮をおこし,分娩となるわけです。
早産についても同じことで,この2つのホルモンが子宮収縮に関学しています。しかし,早産のときは,どちらかというとオキシトシンよりプロスタグランジンのほうが大きくかかわっていることが多いようです。早産の子宮収縮を止める薬剤にリトドリン(ウテメリン)があり,今日では広く一般的に用いられています。
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