研究・調査・報告
退院後の育児の実態調査による一考察—夫婦参加の育児指導をめざして
高橋 多佳子
1
,
望月 和子
1
,
村松 真理子
1
,
原 雅子
1
,
高原 明子
1
,
平井 孝子
1
1静岡市立静岡病院産科病棟
pp.599-603
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900614
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はじめに
近年,核家族の増加や職業をもつ女性の増加など,社会や人々の意識の変化にともない,男性が家事や育児に参加する機会が増えている。静岡市内の保健所で行なわれている父親学級も,年々参加者が増加しており,男性の育児に対する興味が高まっているのは事実であろう。
このような変化にともない,当静岡市立静岡病院に対する地域住民からの期待も大きくなり,産科病棟にも気軽に相談できる体制が求められてきている。そこで私たちスタッフも,産褥期の,母親のみを対象とした指導から,父親を含めた育児指導への早期実現にむけて,さまざまな模索を行ない始めた。
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