研究・調査・報告
正常分娩と帝王切開術後の褥婦の乳汁分泌量の比較—産後1週間の実態調査
藤田 峯子
1
,
木下 千鶴子
1
,
上野 範子
2
,
福岡 正晃
3
1京都府立医科大学附属病院周産期診療部
2京部府立医科大学附属病院看護部
3京都府立医科大学産婦人科教室
pp.651-655
発行日 1991年7月25日
Published Date 1991/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900373
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
母乳栄養哺育は,栄養面や免疫面,また母子関係の早期確立面から,その必要性はいうまでもない。厚生省の統計をみると,生後1月未満で59.9%(1985年)が母乳栄養哺育である1)。京都府立医科大学附属病院(以下,当院)の調査では,退院時,2週間後,1か月後の母乳栄養哺育率は80%2)である。
当院の妊娠中の問診においては,母乳栄養哺育希望者がほぼ全例を占めており,母乳哺育に対する意識が高い。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.