特集 第22回ICM学術大会
大会印象記
ICM大会から得た多くの収穫
鹿野 恵美
1
1伊那市営伊那中央総合病院
pp.88-90
発行日 1991年1月25日
Published Date 1991/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900253
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ICMへの期待
私は,助産婦6年目。オーストラリア,オランダで,ICM大会が行なわれたことは知っていましたが,私には,それは海の向こうの遠い出来事でした。それが,ここ1〜2年,事あるごとにICM大会のための募金活動がなされ,一助産婦の私も,身近な大事業として感じるようになり,日本にいながら国際的な雰囲気が味わえればよいと思い,参加を決めていました。
そして,去年の3月,日本での助産婦活動についてしか興味のなかった私に,刺激的なチャンスがめぐってきたのです。渡英して1年の,友人の助産婦Sさんが帰国してしまう前にと,伝(つて)を頼って英国を訪ねたのです。Sさんの1年間は充実していたようでした。ひとりの人にコンタクトをとると,そこからつながりがどんどんと広がっていく—そんな彼女の1年間の交流の成果の集約ともいえるような人たちに会わせてもらい,施設を案内してもらいました。そして,最後に,『きめこまやかな助産婦の仕事』(メディカ出版)の著者,キャロライン・フリントさんとお話することができたのです。他国の助産婦活動に目を開かせられ,フリントさんともICM大会での再会を約束したこともあって,私は一変してICM大会をとても楽しみにするようになりました。
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