特別企画 周産期における倫理と看護
[座談会]周産期看護をめぐる「当事者」の問題
森岡 正博
1
,
土屋 貴志
2
,
斎藤 有紀子
3
1国際日本文化研究センター
2杉野女子大学
3明治大学大学院
pp.562-566
発行日 1990年7月25日
Published Date 1990/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900127
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本誌では1年半前,「生命倫理と看護」を特集した(43巻1号)。そこでは,いわゆる伝統的な医の倫理を越えて,これからは医療現場で生じる倫理問題に看護者が当事者としてかかわっていくべきことを提唱した。「周産期の生命倫理」をテーマにした座談会では,周産期における具体的な倫理問題とともに,“当事者とは誰なのか”をめぐってディスカッションがなされたが,結論を得ずに終えていた。
今回,先の特集にひき続き,“当事者とは誰なのか”という問題および高度化する医療技術とともに生じる周産期倫理問題を看護の視点から考えていくために,「周産期における倫理と看護」を企画した。まず最初に,「周産期看護をめぐる当事者の問題」を座談会とコメントにより構成した。
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