連載 新生児学基礎講座[臨床編]・10
家族への援助と指導②病児の家族への対応
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学・母子総合医療センター新生児部門
pp.72-78
発行日 1990年1月25日
Published Date 1990/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900017
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元来妊娠・分娩は生理的なものであり,そのほとんどは健康な新生児の出生に終わる。しかし繰り返し述べるように,母児,特に新生児にとって分娩・出生は人生の中で最も危険に満ちた時であり,世界最少の新生児死亡率を誇る日本においても約300人に1人の新生児が死亡し,それに倍する児が何らかの疾患および障害を有する。今回は,入院となる病児および予後不良な新生児の家族への対応とその援助について解説する。
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