特集 出産の新潮流と助産婦
ソフロロジー式分娩教育—妊婦のための積極的リラックス法
きくち さかえ
pp.644-650
発行日 1989年8月25日
Published Date 1989/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207671
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ラマーズ法が日本で一般に知られるようになってから,約10年。産前教育の重要性が見直され,各地の病院,診療所で広く実施されるようになった。"産ませてもらうお産"から"主体的に産むお産"へと女性たちの意識も変わり,そうしたニーズに応えるように自然で主体的なお産を考え直す動きも,産科医療体制の中に見うけられるようになってきた。
この10年,世界各地で自然分娩に対する研究が進められ,それぞれのお国柄に合った分娩教育がなされている。そうしたラマーズ法以降の産前教育の流れが,去年あたりから日本にも紹介されるようになってきている。ラマーズ法が定着してきた10年目の日本で,また新たな分娩教育とお産そのもののあり方が問われようとしている。
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