連載 新生児学基礎講座[臨床編]・4
新生児診断学④検査法とその読み方
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター新生児部門
pp.585-593
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207657
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新生児はその体が小さいため,微量の検体(血液,尿など)で検査を行なわなければならないことと,急激に状態が変化するため,いち早く結果を知り,それに対応しなければならない点から,NICUでは独自の検査室をもつことが必須となっている。数多くある臨床検査項目の中で,新生児室内で行なわれる検査の方法およびその読み方を知ることは,新生児医療において極めて重要なことがらである。特に新生児は在胎週数や日齢などによって,その正常値が大幅に変わるため,その正常・異常の判断にもそれらを考慮した読み方が必要となり,小児や成人のそれとは極めて異なるものである。具体的な検査の方法や手技および正常値はマニュアルや成書1)2)に譲り,本項では検査の原理とそれに基づく注意点および検査値の読み方を中心に解説する。
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