今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
小児診療のコツ
新生児診察法
星 順
1
,
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター
pp.1286-1289
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900319
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新生児期は胎外生活への適応の時期であり,新生児の診察は疾患がその適応を妨げていないかスクリーニングすることが一番の目的である.新生児の疾患は罹患時期という点から,奇形や代謝異常などの先天性疾患,新生児仮死に代表される周産期の異常による疾患,水平感染などの出生後の原因による疾患に分けられる.そのため母体歴(糖尿病,心疾患,投与薬剤,他),妊娠歴(妊娠中毒症,胎児発育,他),分娩歴(前期破水,胎児仮死,新生児仮死,他)といった一般の問診にあたる出生前後の情報聴取がきわめて大切である.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.