研究・調査・報告
かかわりが困難であった精神分裂病褥婦の看護をとおして学んだこと
新小田 春美
1
,
福本 弘子
2
1産業医科大学医療技術短期大学看護学科
2産業医科大学病院分娩部
pp.334-341
発行日 1989年4月25日
Published Date 1989/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207605
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はじめに
産業医科大学病院分娩部における,昭和58年1月から昭和62年12月までの5年間の総分娩数は1300例であった。そのうち精神分裂病の既往歴がある産婦6人(0.46%)の分娩介助を分娩部スタッフは経験した。しかし,いずれの産婦に対しても管理的で,緊張したかかわりであったことを今,反省している。
看護者の側にも多くの不安があった。それは患者が他患者とトラブルをおこすのではないだろうか,新生児を安全に取り扱えるだろうか,指導内容を十分に理解してくれるだろうかという点であった。
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