研究・調査・報告
母乳哺育のための人工乳首開発と効果
池上 しか子
1
,
加納 一枝
2
,
武田 一子
3
,
福井 早智子
4
1池上助産院
2加納助産院
3武田助産院
4福井助産院
pp.149-157
発行日 1989年2月25日
Published Date 1989/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207564
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はじめに
桶谷そとみ氏の考案による桶谷式の手技を駆使して,生活全般指導に携わる新しい形態の助産院が全国に普及し始めてから,はや8年が経つ。最初は乳汁分泌増加,乳腺炎などに対する乳房ケアが中心の援助にとどまっていたが,現在では地域の家庭生活に密着した継続援助が中心になりつつある。私たち4人も,各地域で母乳育児相談をメインにした助産院を開設している。
この間私たちが常に意識してきたのは人工乳首の問題点であった。人工乳首を使用するのは低体重児や,母親の乳房乳頭異常のための長期ビン哺乳児や,勤労女性の児などである。
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