特集 産婦のパニックをいかに受けとめるか
産婦のパニックの状況とそれを支える助産婦の力
岡部 恵子
1
1日本看護協会看護研修センター卒後教育部
pp.872-877
発行日 1988年11月25日
Published Date 1988/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207499
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はじめに;実践者にとっての書くこと
今年はじめに本特集の論文募集のお知らせを目にした時,興味と関心を大いにもたされた。書くことの大切さが言われるが,実践者は書かずとも日常の看護実践にさしたる不自由はない。だから,書く必要を感じながらも書くことなしに日々を過ごしている。論文募集は書くチャンスを提供してくれ,しかも,すべての看護者にそのチャンスが与えられているのである。書けるチャンスだし,書くチャンスでもある。では,書くことの意義はなにか。ふり返りの大切さが言われるが,書くとは,もっとも価値のあるふり返りの方法ではないだろうか。自己を本当に大切に見る機会ではないだろうか。
とくに今回の「看護事例」の論文募集をみて,書いてみようと思った看護実践者も多かったことと思う。論文募集の機会は,まず書いてみるためのチャンスである。書いてみることが第一である。応募するか否かは二義的な目標であってもよいと私は思っている。
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