研究・調査・報告
看護系女子学生の食生活の実態調査—妊婦に対するより良い食事指導法を求めて
小林 優佳
1
,
高橋 由香利
1
,
成田 千織
1
,
岸 英子
1
,
中村 幸夫
2
,
真鍋 麻美
2
1弘前大学医療技術短期大学部助産学特別専攻科
2弘前大学医学部産科婦人科学教室
pp.668-671
発行日 1988年8月25日
Published Date 1988/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207444
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はじめに
健康な生活をするためには,バランスのよい食生活をすることが大切である。しかし,若者は健康であることが普通であり,そのため健康維持に関する関心が薄く,栄養のバランスを考えずに食事を取りがちである。特に,10代や20代の女性では,妊娠準備期にあるにもかかわらず,美しい容姿を目指し,肥満を恐れて食事を極端に制限するケースも見られる。その結果,鉄,カルシウム,蛋白質などが不足したままで妊娠分娩に至ることもある。
そこで私たちは,妊娠分娩を将来経験するであろう,若く健康な女性の栄養摂取状況を知るために,弘前大学医療技術短期大学部で看護学や母子保健学を学んでいる女子学生を対象として,食事調査を行なうとともに,栄養指導も試みた。
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