研究・調査・報告
乳頭異常と授乳困難に関する検討
広瀬 泰子
1
,
長瀬 真美
1
,
坂東 直美
1
,
五島 光子
1,2
1岐阜大学医学部附属病院・産科婦人科病棟
2現:岐阜大学医学部附属病院・脳神経外科病棟
pp.587-593
発行日 1988年7月25日
Published Date 1988/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207425
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はじめに
母乳育児の重要性は周知のとおりであり,当科においても,その確立をめざし,妊娠中から産褥期にかけて乳房管理を行なっている。しかし産後,乳汁分泌が良好であっても,扁平乳頭,陥没乳頭,乳頭亀裂など乳頭のトラブルにより,直母困難を訴える褥婦がしばしばおり,また同時に,こうした褥婦への援助および指導に私たちが困難をきたしているのが現状である。
そこで今回私たちは,直母指導の一助とすべく,授乳困難をきたす乳頭の形と乳頭乳輪の大きさおよび状態,さらには乳頭異常の発生要因等について実態調査を行ない,若干の検討を加えたのでここに報告する。
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