クローズアップ
90歳を迎えた ヴァージニア・ヘンダーソン女史
尾田 葉子
pp.443
発行日 1988年6月25日
Published Date 1988/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207392
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世界で最も広く読まれている看護学のテキスト[「看護の基本となるもの』の著者として知られるヴァージニア・ヘンダーソン女史は,90歳を迎えた今も海外からの講演依頼が相つぎ,元気に大役を果たしている.「私が年寄りだから,生きているうちに呼んでおこうというのでしょう」と笑うが,ヘルスケアをよりよくすることを常に考えている後女の発言に,人々は新たに教えられ感動する.「医学と看護の記録が別々であってはいけない.患者の記録一本にして医師と看護婦はそこに書き,コピーを患者に渡す.記録は本来,患者のものだから」ともヘンダーソン女史は力をこめて語る.
1960年発表した『看護の基本となるもの』以降を,彼女の人生のセカンド・ステージという人もいる.これは,その後の30年近くがそれほどに充実していることを意味し,彼女は今もその充実期の真最中にある.
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