研究・調査・報告
母性看護学の考え方と学習指導案—女性のライフサイクルに焦点をあてて
稲垣 宣子
1
,
坂口 礼子
2
,
石塚 幸子
3
,
中田 才
4
1静岡県浜松市立看護専門学校
2兵庫県立淡路看護専門学校
3埼玉県済生会川口総合病院
4埼玉県川越准看護婦学院
pp.955-961
発行日 1987年11月25日
Published Date 1987/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207260
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はじめに
看護教育において,新カリキュラムが実施されてから16年余りが経過している。しかし,この間,社会の情勢は変化し,人々のニーズに合った看護婦が求められ始めている。そして,その看護婦像は従来の看護婦像と大きく変化している。
母性看護教育の中で常に問題になるのは「助産婦教育とのかかわり」「母性をどうとらえるか」また「何をどこまで」といったことで,非常に困難な要素をかかえている。母性看護学のめざすものは,まず女性の一生(ライフサイクル)を理解することで,母性の重要な位置を占める思春期から更年期に至る約40年間にわたる女性を対象とし,援助ができるということである。
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