連載 知っておきたい産科免疫学の話・3
周産期の感染免疫(1)—感染の成立と感染防御システム
竹内 正七
1
,
大桃 幸夫
1
1新潟大学医学部産婦人科
pp.517-522
発行日 1987年6月25日
Published Date 1987/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207160
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はじめに
この連載の第1回と2回では,一般的な免疫学と産科領域との関連,さらに母体免疫系の妊娠時の変化について説明しましたが,今回からは3回にわたって,もっと,身近な周産期における感染症について,免疫の立場からお話ししたいと思います。
まず,今回は総論として,感染の成立,生体の感染防御システムとしての免疫機構について,次回からは各論として,免疫学的治療・予防法の成功例である風疹やB型肝炎ウイルス感染について,さらには最近話題のAIDS,成人T細胞性白血病の母児間感染や性行為感染症についても稿を進めていく予定です。
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