特集 産科領域の感染症と看護
感染症合併妊産褥婦の看護基準
斎藤 益子
1
1宮崎県立宮崎保健婦助産婦専門学院
pp.488-496
発行日 1987年6月25日
Published Date 1987/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207154
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はじめに
感染症は,それだけでも身体的・精神的・社会的に大きな問題といってよい。まして,妊娠・分娩・産褥期という女性のライフサイクルの頂点ともいうべき時期にそれを合併した場合,その心身に及ぼす影響は測り知れないものであろう。
今日,抗生物質をはじめとする薬物療法が発達し,消毒法・滅菌法が徹底されてきたことにより,細菌性の感染症は減ってきているといわれているが,HB感染,エイズ感染などウイルス性の感染症が新たな問題になってきている。
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