連載 産科臨床検査の実際・21
産科ショックとDICの検査法
石井 明治
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科
pp.737-740
発行日 1986年9月25日
Published Date 1986/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206949
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妊娠・分娩・産褥各期をとおして,妊産褥婦がショック状態に陥る症例はかなりの頻度でみうけられ,稀にではあるが,ショックから回復しないまま死に至るケースもある.産科のショックとして代表的なのは,帝王切開手術の際の腰椎麻酔による仰臥位低血圧症候群や分娩時の大出血による出血性ショックである.「産科」と「ショック」は常に隣り合わせのものといってよく,絶えずショックを念頭においてケアに当たる必要がある.
今月は,産科ショックを中心に,血液凝固のメカニズムとDICの検査法について解説する.
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