グラフ
祈りと祝祭を司る産婆—西ジャワ農村パシル集落の調査から
鈴木 庄亮
1
1群馬大学医学部公衆衛生学教室
pp.91-94
発行日 1986年2月25日
Published Date 1986/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206809
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私は仲間と共に，インドネシア農村の生態学調査を1976年頃から始めて現在に至っている．この生態学調査で，私は農村社会のくらしの成り立ちを具体的に知ること，およびそのくらしの中で，人々の生老病死がどのように行なわれているかを，いろいろな角度から観察把握したいと考えた．
私はしばしば知人から，なぜインドネシアで調査するのかを尋ねられ，いつもうまく答えられなかった．調査の理由のひとつは，日本が現在たどっている成熟社会のあり方について，異質の強力な示唆が得られるかもしれない，ということであった．
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