入門講座 細菌
平板からの集落のとりかた
高橋 昭三
1
1結核研究所
pp.812
発行日 1967年11月15日
Published Date 1967/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916248
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多くの菌は,平板培地を用いて分離培養をおこなう。そこに独立して生じた菌集落から菌をひろい,他の培地にうえ,または染色標本をつくる。それで,平板上の集落から菌をとる平板は,重要なものの一つである。
平板培地を左手に持ち,右手で白金線をつけたエーゼを短く,ペンを持つように持ち,平板上の,なるべく孤立した集落をえらび,その頂上に,白金線をふれる。これで菌がとれたから,それを次の新しい培地にうえる。染色標本をつくる時は,のせガラスの上に,1エーゼの水をとっておき,そこに,白金線の先についた菌をとかしてひろげる。
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