特別寄稿
助産婦教育と助産婦業務の国際比較[2]
岸 英子
1
1弘前大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻
pp.945-953
発行日 1985年11月25日
Published Date 1985/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206757
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助産婦教育と助産婦業務の概況
助産婦教育は国によって差があり,一般論として論じることは難しい。その国の需要によって教育(養成)がなされていることと思われるが,養成者数はその国の助産婦数と密接な関係があり,教育内容はその国の母子保健に大きな影響を与えている。
表6に助産婦教育の国際比較を1,2)を示した。助産婦教育期間は他の医療関係者の教育やその国の医療レベルにもよるが,12年間の一般教育後,3年間の看護基礎教育修了後1〜2年間の教育をしている国,大学教育のなかで看護教育と助産婦教育をしている国に大別できる。ごく少数の国ではあるが,大学教育修了後に助産婦教育をしている国もある。また,男子学生の入学を認めている国もある。助産婦学校入学資格に看護経験を義務づけている国もある。
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