特別寄稿
助産婦と国際協力
我妻 堯
1
1国立病院医療センター国際医療協力部
pp.409-414
発行日 1992年5月25日
Published Date 1992/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900571
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はじめに
1990年10月には国際助産婦連盟(ICM)の第22回学術大会が日本で成功裡に開催され,わが国の助産婦も国際舞台で活躍する機会が増加している。
近年助産婦業務の中に外国の知識・技術が積極的に取り入れられていることは,教科書や発表論文,雑誌などの文章の中にカタカナが増えていることでもわかる。著者は新カリキュラムによる助産学の教科書の改訂を依頼されたおりに,厚生省が発表した新カリキュラムの文章の中にカタカナ(中には意味不明の日本語化した英語も含まれていたが)が多いことに驚いたものである。これは明治維新以来,欧米先進国の制度・知識・技術を積極的に取り入れて,これらの国々に追いつき追い越すことを心がけてきたわが国の伝統によるもので,そのこと自体は高く評価すべきものであろう。
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