特集 周産期看護の新しい動向
助産婦業務をめぐる諸問題
助産婦業務をめぐる諸問題
岸 英子
1
1弘前大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻
pp.1162-1173
発行日 1982年12月30日
Published Date 1982/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206152
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助産婦の定義および業務については,保健婦助産婦看護婦法に定められていますが,最近ではさらに幅広く,母子保健推進の担い手として活発な活動を助産婦に期待されるようになりました。しかしながら,専門職助産婦としての義務と役割を十分に果たしていないのが現状ではないかと思います。そこで全国助産婦学校協議会では,昭和51年から助産婦業務検討委員会を設けて検討を続けておりますし,調査結果を受けて助産婦教育の検討も行われております。しかし,私たち助産婦自身も自分たちの問題として,助産婦業務を含めた助産婦の諸問題について考える必要があるのではないかと思います。
この度,全国助産婦学校協議会長・五十嵐正雄先生から,助産婦業務をめぐる諸問題というテーマで,1.弘前大学医学部付属病院産科における助産婦業務(特に助産婦外来を中心に),2.弘前大学医療技術短期大学部専攻科における助産婦業務についての教育,3.助産婦業務確立のための個人的見解,の3点についてお話しするようご依頼がありましたので,助産婦外来を中心に説明させていただきます。
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