特集 産褥期精神障害の臨床
産褥期精神障害の看護—事例をとおして
小澤 ミサヲ
1,2
1横浜市医師会保土ケ谷看護専門学校
2元:川崎市幸保健所
pp.759-765
発行日 1985年9月25日
Published Date 1985/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206718
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はじめに
女性のライフサイクルの中で,娘から妻へ,そして母になる過程ほど身体的に変化を遂げ,加えて情緒的にも起伏に満ちた大きな変動を体験する時期はないと思う。
Gerald Caplan1)は女性にとって,結婚,妊娠,出産,産褥,育児は発達的危機を招きやすく,しばしば状況的危機に陥りやすいと述べているが,母親学級や育児相談の場で,これらの危機にさらされている母性に出会うことは決して少なくない。
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