[資料1]患者の権利宣言(案)
“患者の権利宣言(案)”全文—患者の権利宣言全国起草委員会 1984年10月14日
編集部
pp.135-143
発行日 1985年3月25日
Published Date 1985/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908075
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“患者の権利宣言”について
患者の権利(Patient's Rights)が最初に取り上げられたのは,米国マサチューセッツ州ボストン市のベス・イスラエル病院でした.1972年8月,ラブキン院長(Mitchell T. Rabkin, M. D.)は“Your Rightsas a Patient at Beth lsrael Hospital Boston”というわずか6ページの小冊子をつくり,患者やその家族に手渡しました.その内容は,‘ベス・イスラエル病院では全員が患者の味方です’という前文に引き続いて,最高のケアを受ける権利,尊厳をもって扱われること,プライバシーの権利,知る権利,説明を受ける権利,退院する権利,カルテを見る権利など10か条から成り立っています.
そして,最後にさりげなく‘あなたにはいくつかの責任があります’と前置きした後,患者が情報を提供すること,指示を守ること,他の患者への思いやり,禁煙を守ることなどが列記されています.
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