連載 先輩に学ぶ・1【新連載】
感謝のこころを合わせた両手にこめる,キャリア50年の大先輩—敦賀市の滝沢フミさん
菅沼 ひろ子
1
1聖母病院分娩室
pp.954-957
発行日 1984年11月25日
Published Date 1984/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206549
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最新お産事情
最近,助産所で出産をする人が増えていると聞く。そして私たち助産婦のなかにも再び開業助産婦という職業への関心が高まっており,実際に地域で活躍している人々の活気に満ちた素晴しい活動状況をよく耳にするこのごろである。
知人が,都内のA助産所に出産の予約をと電話をしたら,6ヵ月先までは予約でいっぱいですと,断わられてしまったと話していた。しかし,一方では出生数の減少は確かなことであり,今,お産をしようとする人々が,自分自身のお産について真剣に取り組み始めたことも確かである。自分たちの「出産」というものを主体的に考えた時には「産ませる病院」よりも,自ら主体的に参加し「産む助産所」を選ぶのであろう。つい最近の朝日新聞でも,従来の母親学級の問題と両親学級の現状について,大きく報道されていたのがまだ記憶に新しい。人々の出産に対する関心はかなり高まっているといえよう。
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