特集 訪問入浴サービスへの思い
訪問入浴サービススタッフに感謝をこめて
安藤 ひろみ
1
1ウィメンズクリニック金上
pp.758-761
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101422
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
デモンストレーションにため息
デイサービスセンター勤務のSくんが,海水パンツ1枚の姿になり,利用者さんの帰った自施設のフロアで,やや若い集団にみつめられながら,目の前の浴槽につけられ,頭からつまさきまで丁寧に洗い上げられていく……。はじめて見た訪問入浴のデモンストレーション風景でした。この日の若い(ときおり熟年まじり)集団は,この年の春から始まった介護保険によってオープンした事業所のスタッフたち。
居宅にかかわる事業所,医療機関の関係者たちは,老人施設や病院での器械浴,リフト浴とは異なる一人用バスタブでの3人の手で進められる入浴介助の手際のよさと,すべてが終了して洗い上がったSくんを除けば,床に水一滴残らずかたづけられたフロアをみつめ,その息のあった技にため息をもらしました。そして介護保険報酬のなかで時間単価が高額なことも納得しました。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.