連載 助産婦のための臨床薬理・4
つわりと薬—使わないのが安全
柳沼 忞
1
1東京大学医学部付属病院分院産婦人科学
pp.620-624
発行日 1984年7月25日
Published Date 1984/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206489
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女であるためのつわり
つわりは,妊娠後非常に早期に現われる症状の一つである。無月経に嘔気・嘔吐が伴うならぼ,妊娠を疑うのが産婦人科医や助産婦の常識である。
このつわりを25-80%の妊婦が経験するといわれる。このようにつわりの発生率に差があるのは,その定義が明確でないためである。しかし,その25%の発生率にしても,これは少なくない。
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