連載 りれー随筆・408
つわり研究者が,つわり当事者になって改めてわかったこと
岩國 亜紀子
1,2
1関西医科大学看護学部
2NPO法人妊婦のくらし
pp.80-81
発行日 2019年1月25日
Published Date 2019/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201186
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「つわりは異常じゃない,絶対にいつか終わる。でもやっぱり,1人で乗り越えるのはしんどい」。昨年つわりを体験し,改めてわかったことはこれだと思う。
私は,2004年頃からつわりに関する看護研究を細々と続けている。ご存知の方が多いと思うが,つわりの原因や有効な対処法は未だ研究的に明らかでない。でも妊婦さんは,自らのつわりが少しマシになる方法やつらくなる状況などを知っていることもある。そこで,私は妊婦さんが自分に合ったつわり軽減方法を見出せるよう支援するプログラムを開発し,その効果を検証する研究に取り組んだ。そして研究が終わり論文を投稿し終えた頃,自らも妊娠し,つわりを体験することになった。
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