ケースレポート
合併症産婦の看護管理—再生不良性貧血で帝切を行なった一例
長谷川 まなみ
1
1北野病院産科病棟
pp.324-329
発行日 1984年4月25日
Published Date 1984/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206434
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緒言
再生不良性貧血は,骨髄における血球生成不全のために,末梢血の赤血球・白血球・血小板のいずれもが減少する難治性の疾患で,抗癌剤,抗生剤などの薬物や放射線被曝などが誘因になるとされている1)が,原因不明のものも多く見られる。
妊娠に合併する再生不良性貧血の多くは妊娠中に発見されるため,妊娠が発症の誘因になりうるとの見解もあるが,むしろ妊娠前から潜在していたものが妊娠によって顕在化したと考えるのが妥当であるとされている2)。
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