臨時増刊特集 診断基準とその使い方
IX.血液・造血器疾患
再生不良性貧血
高久 史麿
1
1自治医大内科
pp.2088-2090
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207605
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概念
再生不良性貧血は原因となる他の疾患がなくて赤血球,顆粒球,血小板の3系統の血球の産生が低下した病的状態で,その結果として,末梢血液中では汎血球減少症が,骨髄では低形成が起こってくる1〜4).
表1に示したごとく,再生不良性貧血には原発性のものと,薬剤などによって起こった二次性のものとがあり,原発性の型のうち,手足の骨の奇形,皮膚の色素異常沈着,染色体の異常などを伴ったものをFanconi貧血と呼んでいる.
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