Hawii Report
Rape is not sex but violence
池上 千寿子
pp.338-342
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206228
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「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく」といった比喩にもみられるように,政治・経済・文化のあらゆる側面で,わが国はアメリカの強い影響を受けています。医療の分野もその例外ではないでしょう。本誌では"気になる国アメリカ"の近況を,35巻1号から11回にわたって,「アメリカ便り」と題して,ウィスコンシン医科大学に留学されていた佐々木茂氏(日医大産婦人科)にレポートしていただきましたが,本号から,その第2弾をお届けします。
舞台は移って常夏の国ハワイ。レポーターの池上千寿子氏は現在,性医学者としで世界的に著名なハワイ大学ミルトン・ダイアモンド教授の指導のもとで,"女性と性"の問題を中心にその見聞を広めつつあります。医療問題,女性問題の両面からのアプローチが期待されます。今後のテーマとしては中絶法の動き,医学関係者へのセクシュアリティ講座の実態,家庭内暴力,近親相姦,ホモヒクシュアル.性教育,Gスポット,月経と医療などが予定されています。今回はその第1回目として,ハワイSATセンター(俗称;強姦センター)の活動を中心に,アメリカ社会に暗い影をおとしている"Rape(強姦)"の問題をレポートしていただきました。
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