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特集 婦人の皮膚泌尿器科疾患
Sex Chromatinと半陰陽の臨床
SEX CHROMATIN AND INTERSEX.
金井 三郎
1,2
Saburo KANAI
1,2
1東京大学附属病院分院泌尿器科
2藤枝市立志太総合病院皮膚泌尿器科
1Section of Urology,Branch Hospital of the University of Tokyo
2Section of Dermatourology, Shida Hospital, Fujieda City
pp.1021-1028
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202653
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まえがき
生体の性別は在来は臨床的に外陰部の形や時には開腹して内部性器の様子,性線の組織検査などから行なうのが普通であつたが,1949年Barrが始めてSex chromatinの報告を行ない,この画期的な発見によつて従来の方向とは別の立場から,生体の正しい性を比較的容易に決定出来るようになつた。このことは臨床上しばしば診断が困難で治療方針の一定しなかつた半陰陽にとりまことに都合がよく,その後半陰陽に対する関心もたかまり研究報告も多くみられて,未知の部分の多かつた本症も次第に明らかにされて来つつある。
ここではまずSex chromatinの概略を述べ,更にこれと関連させて半陰陽の臨床面に言及する。
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